4.設計 柱・土台・間取り(平面図)

間取りや外観、暮らしのイメージが固まって来たら、実際に図面を描いて行きましょう〜♬

図面を描くには何度でもやり直しが利いて、正確に描けるCADを使うと便利です。Windowsユーザーの方ならjwcadというCADが無料でダウンロード(このページのjwcad.netをクリックするとダウンロードが開始されます)出来ます。無料ソフトですがかなり優秀なソフトですので、実際に多くの建設会社等で使用されています。
その他Autocadの無償体験版もあるみたいです!
Macユーザーの方は残念ながら、jwcadの使用が出来ません。わたしはVectorworksを使っています。
こちらもデモ版があるようです!期限は無い様ですがDATAの保存が出来ないようです。pcの電源が落とせませんね…
どのcadも基本の本を購入等して練習すれば1日で簡単な図面が描けるようになります。あとは分からないときにその都度ネットで調べるのが一番早いやり方です。本から探すのは容易ではありません。ネットの検索ボックスに「jwcad 複写」などと入れるとすぐに見つかります。
図面は手書きでも全く問題はありません。その際は、三角スケールと字消し板があると便利だと思います。

さて、ではまず、家のつくりかたの3.でも述べましたモジュールを決めて、方眼紙をつくりましょう。
そこへ、と壁を配置して行きます。柱は一般的に105角または120角を使用します。

一般的な大きさの住宅では計算上105mm×105mmでも数値を満たします。しかし、木造軸組み住宅では柱を一部切欠いて床や鴨居を収めるために、余裕をみて120mmの柱が一般的になっているようです。
実際の計算式はこちら。→柱の安全性の判定式
これを参考に計算してみると良いと思います。→柱の安全性の確認

柱材には一般的に杉か檜が使用されます。
計算に必要な木材の材料強度を記しておきますね。
ヒノキ 乙種構造材 一級 11.2 二級 9.9 三級 8.6
スギ    〃       7.9     7.5     6.6

よって、通し柱は他の柱より太くなります。
こちらのHPは丁寧でとても分かりやすく解説されているので他にも(右側にメニューが並んでいます)たくさん参考になると思います(^_^)

ちなみに3.5mの柱で計算したところ、1級の杉材では120角でOKでしたが、3級や無等級材ではNGでした。良かったら参考にしてください。
一般的な住宅の天井高さは2400mm前後です。仕口の加工などを入れて、3mの柱材から作れるようになっています。


次に土台について考えて行きましょう♬
基本的には土台の幅は柱幅と同寸以上とする。
選んだ柱のサイズが105角ならば土台も105角。120角ならば土台も120角を選ぶと良いでしょう(^_^) サイズが揃っていた方が壁を作る際にスムーズです。
樹種は、昔はめり込み耐力の高い黒檀や栗の土台が使われていました。
最近はシロアリ防除の意味も込めて香りの高い檜やヒバが多く使われているように思います。だからといって、香りの強い樹種にしても100%安全ということではないようです。しかし、シロアリの食害にあっているのはどうも木の白太の部分が中心のようです。赤身の部分はあまり被害にあっていません。檜の赤身だけというのを注文すると結構なお値段になります。これは私の考えですが、もし、檜の白太混じりを買うなら、杉の赤身だけを買った方がシロアリ予防的には良いのでは?硬さは劣ると思いますが、自然乾燥材のスギなんかは檜に劣らぬ香りです。でも一般的にはヒバを使うんでしょうね…

【フラット35】技術基準(新築)ではこうなっています。
お金を借りない人はこの限りではありません。
土台に使用できる「特に耐久性の高い樹種」
ひのき、ひば、べいひ、べいひば、くり けやき、べいすぎ、台湾ひのき 、こうやまき、さわら、ねずこ、いちい、かや、ウェスタンレッドシーダー、サイプレスパイン(豪州ひのき)、インセンスシーダーまたはセンペルセコイヤ

ということで、出来た方眼紙に決まったサイズの柱と壁を配置して行きます。
まず柱は120角なら120mmの正方形□を描きます。次にその角と角を結んで中にバッテン×を描きます。その中心を方眼紙の交差部分に置きます。
逆に言うと、方眼紙の交差部分を中心に柱マーク(四角にバッテン)を配置して行きます。間取りは設計しながら、梁の掛け方などによって変わって行く物です。始めからきっちり考えず、最初は1820mmおきに(自分が決めたモジュールの2マスぶん)取りあえず柱を配置してみましょう。その柱を線で結んで行きます。それが壁になります。
今描いているのは上から見たところ=平面図です。
そうして、キッチンやトイレ、リビング、寝室、子供部屋を仕切って行きます。
大体、方眼2マスが1畳です。6畳だと、マス12個分になりますね。
そこに、イメージの写真等を貼っていっても良いでしょう(^_^)
わたしは、方位も描き来んで気にしながら部屋を配置して行きました。
こんな感じです。jpegでしか貼れないのでぼやけてますが。。右クリックで保存し、拡大すると少しは見れます。

ここまで出来たら、次は土台伏図を描きたいと思います。