ゴンドアの谷の詩


ゴンドアの谷の詩
土に根を下ろし風と共に生きよう、
種と共に冬を越え鳥と共に春を歌おう、
どんなに恐ろしい武器を持っても。
沢山の、かわいそうなロボットを操っても、
土から離れては生きられないのよ!
最初に冷蔵庫が壊れた。
止むことを知らない雨が降り続き、キッチン上の屋根が雨漏りを始めた。家を建てる為の大型機械が錆び付き、修理に出したが帰らぬ人となった。33万円の機械は重たい割に鉄屑屋でわずか1000円の値しかつかなかった。
そして、井戸水が止まった。
一旦、物が壊れ始めると、連鎖するかの様に毎度いくつものものが壊れる。
でも、日々の暮らしのサイクルは止まらない。
たくさんのすることを抱え、仕事にも行かないと行けない。
唐津と福岡の往復。帰路、幾度もの居眠り運転を繰り返し、週のうちの半分は道路脇で寝る。
身体が壊れ始めた…馬鹿な人だ。(/∇\*)
生活を変えない限り、全てが壊れる。
今月で仕事を辞めることにした。あてはない。
消費する生活から生産する暮らしへ♡
ゴンドアの谷の歌のように生きよう。
やっと。始める時がきた(^0_0^)!
しかし、夏中放ったらかされた畑は生い茂っていた。
秋蒔きを間に合わせようと刈り始めて9日目。
目の前に立ちはだかる草の壁は高い。

「これで十分」
足 に 土
手 に 斧
目 に 花
耳 に 鳥
鼻 に 茸
口 に ほほえみ
胸 に 歌
肌 に 汗
心 に 風
ナナオ・サカキ(榊七夫)