お住まい

どんなお住まいに住んでいますか?
私は週の半分を庭付きのマンションで暮らしています。
朝、マンションを出発して向かったのは、ここ
今日は、同じ設計事務所でアルバイトしているNくんたちが作った家を見学にきました。
 
とてもモダンなこの建築物。近くで見てみると、なんと柱材の端材の集合体ではありませんか。105と120の端材がなんとバランス良く配されていることでしょう!こんな単純なものでこんな空間を作ってしまうなんて素晴らしい。わたしなんかこの材料を与えられたら、単純に積み上げて有りがちなものを作っちゃうんだろうな。出来上がったものを考えただけで恥ずかしい。建物の中心には中庭があり、木が1本植えられていました。これは幼稚園の隣の敷地にある子供たちのための遊び場なのです。
そして、隣の建物に案内されたのですが、その建物にびっくり。思わぬプレゼントのようでした。
外から見ると、よくある平屋の建物です。(上の写真左)ところが中はRの部屋。扉を開くと部屋全体が丸い◉こんなの初めて〜。☆☆☆☆☆思わず、メインの建物を見るよりテンションが上がりそうになってしまい自制。 建築家の方が設計されたそうですが、流石はプロ。左官仕上げがたまらなく美しいです。実は、左官仕上げの最後はプラスチックのコテで仕上げるのだそうです。ということを私は明日教えてもらうようです。
 
それから、午後お邪魔した友人宅。民家を借りてシェアハウス♬リノベーションされたキッチンがとっても素敵(’v’)↑でしたよ。

で、2週間ぶりの我が家に帰宅。プレハブと物置(トイレ)とストローベイルハウスのドッキング。
いろんな住まいがあるもんだなあ。次の家(本宅)どうしようかな。
でも、最近考えていたら家なんてどうでもいいような気がしてきた。それよりも誰と暮らすのかが極めて重要なのだと。
先日、東京に行った。滞在時間は40時間程度に過ぎなかったけどいろんなことを考えた小さな旅だった。
その旅の最初に飛行機の中で読んだ本が、随分前に友人に貰った本、坂口恭平の「独立国家のつくりかた」という本。この本の内容は、少し変わった人なら誰でも興味をもってきたようなことで、最初の方には小さい頃の冒険や路上生活者について書いてあった。(残りは100ページまで読んだ後、友人宅に忘れてきたのでまだ読んでいない。)私はとりわけ路上生活者には随分小さな頃から(多分幼稚園生くらいから)興味があってというか気になって気になってしかたなかった。初めて東京に行ったのは中学生に上がる春休みだったけど、行ってみたいと思っていた場所はタレントショプとディズニーランドの他に、ゴミで出来た夢の島と新宿西口?のホームレスの人々のブルーシートハウス群。ゴミの島にはいけなかったけど、新宿のブルーシートの家はしっかりと見る事ができた。その後も、私の興味は衰えず、大人になってからも公園にある住まいをさりげなくビデオで撮影したり、西成の夏祭りに参加したり何故だか彼らの生活に興味を惹かれる。
お祭りでは、お金と一緒にアルミ缶でも枝豆やビールに交換できた。暮らしとはいったい何だろう?

(New Tokyo st.& a man!!)
私自身、実はの実話、ほんの少しの間ホームレスだったことがある。だからといってお金がなかったわけではない。どちらかというとお金はあった。し、清潔だったし、仕事もしていたし、友達とも普通に遊んでいたし、人が見ても絶対に分からない。ただ家がなかったのだ。その分、世界は広がる。その日から、図書館が本棚で、スーパー銭湯がお風呂に☆冷蔵庫はスーパーマーケットでキッチンはレストラン。日本で暮らすのに何の不自由もなかった。それでも家を持ちたい理由。雨風、寒さ暑さを凌ぐシェルター的理由。そして、何より自分の世界の実現のような気がする。ホームレス。何故ハウスレスではないのか?ホームを辞書で調べると、家の他に家庭とある。ホームレスには自作の立派な家がある(人もいる)。ホームレスにないのは家庭なのかもしれない。暮らしと住まい。本宅をつくるまでもうちょっと考えてみよう。