棟上げ□△

御陰様で雨にも降られず、無事に棟が上がりました。
慌ただしく黙々と刻み続けた日々。
幼いころ想い描いた家を造っている実感も、全く沸かないなぁ。。なんて思っていましたが、建て始めて立体になり始めたとき、じわじわと感動が押し寄せてきました。
建ててる間中楽しくて楽しくてしょうがなかったです。
やっと楽しかった♥(。→ ‿ฺ ←。)♥
大工さんの巧みな技。私の穴の開け忘れ等の為損じにも、立っているだけでも怖い梁の上で丸ノコ1つでささっとつくりあげてしまいます。
もう数少なくなった本物の大工さん。こういう家を建てるのは組み行く順番も難しく大工さんの経験技術無しでは成らないもの。皆の息のあった動き。にこにこげらげら笑いながらどんどんスムーズに建てて行く。本当にかっこいい!!
プロの大工さんでも棟が上がらないことは良くあることだと聞いていて、すごくびびっていましたが、大工さんのお陰で大きな問題も無く、1日で立ち上がりました。温かい人ばかり。感謝です。
やっぱり皆で働くのは楽しいな。
私が働かせてもらっていた工務店は未だ一度もプレカットに出したことは無く、昔ながらの随所に技の光る切込み。
例えば木材が年月を経て乾燥してきたとしても栓が効くように柱と中を貫く槍出しの穴を前もって2mmずらし、きつくしてあったり、蟻掛けも下に行く程3mm絞ってあって蟻が効くような仕組みになっている。
私が普通に墨付けをしているのを見て、「そんなんじゃ、プレカットに出したのといっちょん変わらんじゃんね。せっかく自分でやるんだったらそういう風にやらんと何の意味もないじゃろ。きつかばっかりでプレカットに出した方がましになってしまうばい。」と教えてくれました。
大工さんの刻む家はプレカットに比べて驚く程高い値段を請求してくるところも多いですが、私の働いていた工務店は普通の値段でやります。土壁の家もつくります。
こういう工務店に家づくりをお願いしたいときは、大工育成塾に加盟している工務店を探すといいかもしれません。