初登校と土壁

今日は学校の日。
いつもは仕事前に工場でひとり、蚤(のみ)を砥ぐ練習をするため5時10分に起床。
蚤を砥ぐのが嫌いな私には考えられないような話だけど、昼休みも蚤砥ぎを猛練習。何故なら私は人よりスタートが遅いから頑張らなければいけないのだ。それにこの先の人生だって時間が限られている。努力して早く弟子を上りたい!!のです(^<^)
だけど、今日は学校の日。学校は9時から5時。しめしめ時間があるぞ!
庭には先日いただいてきていた藁が2袋分刻んだ後、積んだままになっていて、毎日毎日気になっていたのです。ザクザクと調子良く刻むも意外に時間のかかるこの作業。登校前の時間ではゴミ袋の大袋にぎゅうぎゅう1袋分しか刻めませんでした。

先日T左官にお伺いしてきたお話では。。

今回私の塗りたい面積は15平米。私は素人なので荒壁の塗厚は3cm。→用意する土は0.5立米。用意する水は200〜300ℓ。藁は3把用意し、5〜6cmにカット。

中塗りは10〜15mm厚で荒壁の土とは別に作ったほうが良いとのこと。荒壁を塗ってから作れば良いので詳細はまた教えていただきます。荒壁と中塗りの土を合わせて1立米用意したら十分でしょうとのこと。

最後に仕上げは、いろいろな方法があるけど、土の雰囲気を残したければ土に0.5〜1割程度セメントを混ぜるそうで、漆喰仕上げなら、砂1に対し、漆喰3の割合で混ぜ、漆喰20kgに対して湯のみ1〜2杯の油を混ぜると防水効果が増すのだという。この油は何でも良くはないそうで、菜種油を昔ながらの方法で絞っているところがあるからそれを使いなさいと。何でも化粧水くらい高いらしいのですが。

それでとりあえず今、藁を刻んでいるところなのですが、自分で書いたメモがよく分からなくなってきて、何だか刻んでいると藁の量がとてつもなく多いものですから、T左官に再度確認したところ、じゃあ、1立米に対して、そのゴミ袋にとりあえず10袋分混ぜてみましょうか。とお返事を頂き、ただいまやっと3袋目を刻み終えたのです。でも、なんか量がおかしいなあ。。

そう思いながらも、学校に行く時間なのでとりあえず登校。
登校しながら、少し不安なことがあった。果て?今日は本当に登校の日なのだろうか?多分そうだったはずなのだけど、大事だからとわざわざどこかにしまった年間スケジュール表が昨日から探すも見つからないのである。。もし違ったら会社にどの面下げて行けばいいのだろう(@_@;)
そんなことを考えるも、まあなるようにしか流れないのだから♬といつものように楽天的に考えていたら、授業が始まるなり先生が「皆さんには申し訳ないのですが、先日お配りしていた年間スケジュール表が少し変更になりましたので、新しいものをお配りします。古いのは処分してください。」と!先生に言ってまたもらわなきゃいけないの嫌だなあ。。と思っていたところだったのでびっくり。今度は靴の絵のポーチにしまいました。ここに書いておけばもう大丈夫(-^〇^-)
それで、授業の方はと言いますと1年生2人と2年生2人の4人しか生徒がいないのですが、いきなり2年生がやっていたところからスタートΣ(゚д゚lll)
先生は東京で20年、こちらで10年設計事務所をやっていらして、現役の設計士さんなので授業内容が濃い!!素晴らしい☆彡けれど、1間とか桁やら専門用語を当たり前のように使うので、一緒に入学した15歳の子はちんぷんかんぷんなのでは?と心配になった。そして、午後の実習ではその15歳の子の姿は無く。。先生はこれまた立派な社寺建築をやられている方で、いきなり、「まず墨差しがないと何も出来ないので作ります。」と、竹が既に切り出して置いてあった\(◎o◎)/!その竹を割り自分の使い良いように墨差しを3本制作☆それが終わるといきなり、これを自動カンナにかけてきなさいと柱材を切ったものを渡され、カンナをかけて戻ってくると、ちょっとこれを墨付けてみなさい。と”腰掛け蟻継ぎ””腰掛鎌継ぎ””追掛け大栓継ぎ”の模型が机に置かれていた。いきなりこれ???しかも何の説明もなく。何だか学校が面白くなってきた!!
その先生が休み時間に土壁について話していた。やはり土壁は一番いいらしい(・∀・)最近の土壁はドろこん工場で作った泥を直ぐに使うので剥げたりするらしいのだが、本来土壁とは2年半は土を寝かすものだったという。ねまらせてすごく臭くなった土はセメントよりも強いとおっしゃっていた。本当かなあ!それはすごい!!昔は瓦の下も全部土だったのに。

そんな話を聞いて、少しうんざりしていた藁切りの作業も少しやる気が出て、帰宅後頑張って3袋作りました(*^^)v あと4袋。いつやろうかな。。

お昼休み、学校の写真を撮ってみました。よくよく見るとメインの校舎の外装は木造では無く、モルタル吹き付けでした。それが余計に不気味な感じだったんですけどね。。